私という概念を消す実験
自分を構成しているものを紙に書き出して、ビリビリに破いて燃やしてみた。
書き出したのは名前とか年齢とか、とにかくそういう私だと思ってるものにベタベタ貼っていた札みたいなもの。
(札が貼られた人型で幽遊白書の躯が浮かんだけど、出てきたのは半身ただれた美少女じゃあないんだな)
燃やした後、こう自分に問うてみた。
「私を構成していたものがなくなった時、一体何が残る?」
間髪を容れずに浮かんだ言葉は「今」
頭で理解してただけのものの深淵を、ほんのちょっとだけ垣間見た気がしないでもない。多分。